第10話「クリスマスキャロル」
前半は、ねねね先生が出版社の新人賞のパーティーに招かれて、三姉妹を連れて行く話。
パーティーで、先生が先輩の作家に説教されているのを、全力でかばってくれる編集のリーさん。リーさん!すげーいい人!「僕も先生のファンの一人なんだよ」とアニタちゃんに言うリーさん!編集者の鑑である。
そして先生のスピーチはすげーカッコよかった!この話まで、表立って自分の感情や思いをねねね先生は見せないできたので、ここに来てスピーチで一気に気持ちを伝えてくると破壊力ばつぐん!聞き入ってしまった。先生の本読んでみたくなるわー!!!
と、ここまでがAパートで、Bパートになるとさらに恐ろしい展開。
「先生にも私たち、M.A.M.のお誕生日を祝ってもらおうと思って」
そしてミシェールさんから語られる香港での出会いの物語。凍てつく寒さのクリスマスイブの夜、とある教会で三人は出会ったのだった。・・・香港は熱帯だからあんなに寒くないと思うけど、とにかく。
本を通じて繋がった絆の物語が、今日のこの一日。そして、ねねね先生の家でのささやかなパーティーに結実するのである!舌噛んで泣くのに耐えたわ!!!
前半のリーさんの「ずいぶん手馴れてきましたね。もう四姉妹みたいです・・・」というセリフを思い出しては、涙をこらえる私。
また、「一人では無理でも、二人ならなんとか耐えられる。三人なら楽勝よ!」というミシェールさんのセリフも最高でしたね。
いやー、ミシェールさん優しいなー。アニタちゃんを気遣って学校に様子を2回も見に来てくれてたし。ただのアホかと思ってた私の目が、どうやら節穴だったようだ。
しかし、あのミシェールさんとマギーちゃんが同じ本を偶然持っていて、ちょっと共鳴し、それをさらに別々にアニタちゃんにプレゼントしに戻ってきて、聖母マリアの前で三姉妹が誕生するシーンは秀逸であった。ジーザス・クライスト!