2019年秋アニメについて考える2

「ちょっと早いけどメリークリスマス。マキタスポーツです」

「メリークリスマス、メリークリスマス。ミスターローレンス」

「最近、なんか面白いアニメありました?」

「『ヴィンランド・サガ』がすげー面白くなってきた!」

「なってきましたねー!王子がミレニアム・ファルコン作るとか言い出して」

「このまま行けば、最終話のタイトルは『蝕』だな!」

「私、アシェラッドって速攻で死ぬキャラだと思ってたんですけど」

「ほぼ主人公だったな」

「しかし何なのNHK?なんでこんなキツイ話ばっかやるの?」

「『ピアノの森』とかね」

「カイ君。僕はキミのことがずっとずっとキライだった!」

「やめてくれ雨宮君!」

「ロングスパンで精神的に追い込んでくるのがNHKスタイルなんですよ」

 


「それじゃあ、もっとファニーなアニメの話をしましょう」

「なんの話をする?」

「私、この間『二次妻Hz』聞いてたら、アニメに出てくるウナギの話をしてたんですよね」

「してたね」

「そんで家帰ってテレビ見てたら『ヴァルラヴ』で、本当にウナギが出てきたから笑っちゃいましたよ!」

「あれは声だして笑った!」

「そんで、このあいだ『旗揚!けものみち』見てたら、マオっていうレスラーが異世界に魔王として召喚されたんですよね」

「あったね」

「そんで、その後『ソードアートオンライン』見てたら、特殊部隊の男が魔王としてアンダーワールドに降臨したから笑っちゃいましたよ!」

「・・・・・・いや、そっちは全然笑えなかったわ。・・・なんなのあの男?」

「まあ、川原礫の描く敵キャラは、いつもあんな感じじゃないですか」

「・・・今回のは完全にサイコキラーじゃん」

「大丈夫ですよ。シアンパイルがなんとかしてくれますから」

「確か『SAO』って今、キリト君がソルジャーじゃないことが判明したクラウドみたいになってんだよね?」

「そうです。キリト君は今、キャスカ化しています」

「彼は現実世界で魂が抜けて、電脳世界でも魂が抜けるという」

「ゴースト・アウト・ザ・シェル」

「そういや『ヴィンランド・サガ』でも、ひとりキャスカ化してたな」

「いい加減『ベルセルク』から離れてくださいよ!」

「お前が先に言ったんじゃん!何だよキャスカ化って」

「キャスカは最近、脱キャスカ化したそうですよ」

「とにかく俺はノースリーブのアスナが助けに来ないことには、テンションが上がらないんだよ!もう24話待ったぞ!」

「私はあのゴールドクロスの人で充分ですけどね」

「お前裏切ったな!」

 

 

「それじゃあ次は『神田川JETGIRLS』の話をしましょう」

「これがギャングスタラップなんだよ!」

「完全にウエストコーストですね」

「毎回、ジャグジー回やるんだよ。そんでオッパイに泡つけて洗車すんの」

「本当にやりそうですね」

「たまに宅録してんのかな?みたいな音質の回もあるしな」

「カッコイイ名前の車も出てきますし」

「川の上でホッピングしてたな」

「銃も出てくるしみんな体鍛えてるし」

「お前らだって充分パーティーピーポーじゃん!」

「お互いジャンルは逆だと思ってても、やってることはなんら変わらないというね」

「クラブに行けクラブに!」

「それじゃあ『放課後さいころ倶楽部』はどうですか?」

「面白いけど、京都が舞台のアニメってちょっと多すぎない?」

「伝統的な日本って感じがするじゃないですか。そこで海外のゲームするからいいんですよ」

「じゃあ別に奈良でもいいじゃん!アニメって修学旅行も京都ばっかだし。たまには神戸に来いよ神戸に!」

「神戸は山口組が戦争してるから怖いんじゃないですか?『アウトレイジ』の聖地ですし」

「『Fate』の聖地でもあるぞ?」

「毎回、街が燃えているという」

「歩いてんのは笑い男だらけだしな」

「あなたサイコロ倶楽部だと誰が好きなんですか?」

「あのピアスしてるコ」

「なんで好きなんですか?」

「あのコの強引さのお陰で、青い髪の女の子が明るくなってきたからな」

「あなた、本当に青い髪の女の子が好きですね」

「いや、綾波のころから苦手なんだけど、かわいそうでな」

「やっぱ強引さってたまには必要なんですよ。ルフィーがチョッパー誘ったときみたいに」

「そうそう、ハルヒみたいにね」

ハルヒは強引というより、距離感わかんないだけの人だと思うんですけど」

「俺の前でハルヒの悪口を言うな!」

「ずっと一人だったやつが、急に友達が出来るとああなる」

 

「それでは最後に『空の青さを知る人よ』の感想を言ってください」

「いやー!この映画 mother fuckin' 面白かったわ!」

「映画の最後で、葵ちゃんなんて言ってました?」

「空くそ青い・・・って言ってた!」

「うおー!空の青さ知ったし!」

「5億点だよ、5億点!」

「魂がルフランした」

「この人たちの作品は本当に凄いわ!」

「どんなところが凄いんですか?」

「『あの花』で、ユキアツがめんまのコスプレしてたとことか」

「・・・・・・あれは凄かったですね」

「ネットで散々ネタにされてたけど、俺は全然笑えなかったわ」

「この人たちの作品は毎回、大きな事件がすでに起こった後の話で、そこからどうやって現実と折り合いをつけて行くかを描いてますよね」

「そうなんだよね。そんで今回の映画で、単純な別れとか復活とかじゃなくて、今『現在』の『ここ』を完全に肯定してみせたと思うんだよ」

「私は、あのずっと仕舞ったままだったギターの弦が、ついに破裂して飛び跳ねる瞬間が良かったです」

「そんで本当に、二人で空に飛び上がるんだよね!これぞアニメ表現の真骨頂!」

「泣ける映画から泣かない映画へ。これにて『超平和バスターズ秩父三部作完結ですね!」

「本当に素晴らしい映画だった!ありがとう!」

 「さて、それじゃあこの辺で終わりましょう。最後に何か一曲掛けてください」

「どんな曲にする?」

「もう12月なんで、年末にふさわしい曲がいいですね」

「それじゃあ、この曲を聞いてもらおうかな。The delgadosで『The Light Before We Land』」

 


Gunslinger Girl Creditless Opening