桜が出てくるアニメについて考える

「どうもこんにちは」

「こんにちは」

「春ですね」

「桜が咲いとるわー」

「花びらのように散りゆくなかで~♪」

「『高木さん』の最終回ね!良かったわー!」

「すげーベタな感じで良かったですね!」

「まさか、ORANGE RANGEなんぞに感動させられるとは思わなかったなー」

「なんぞって失礼な!どうしてそんなに攻撃的なんです!?」

ORANGE RANGEは、昔流行ってるときに、俺が振られた女の子が好きだったからキライになったんだよね」

「高木さんたちの青春と真逆だなー」

「あの女!俺をからかいやがって!」

「でも『コードギアス』のときも、そんなこと言ってませんでした?」

「そうだっけ?」

ORANGE RANGEのくせに、なかなかカッコいいじゃねーか!って言ってましたよ」

「・・・言ってた」

「結構好きなんじゃないですか!」

「これがアニソンマジックかもしれん」

 

「それじゃあ、他の桜が出てくるアニメの話をしてくれ」

「昔、蟲師で『花惑い』って話がありましたね」

「首を接ぎ木していく話だろ!?最悪だわ!」

「桜は楽しい話ばかりじゃないんですよ」

「展開が早いよ。もうちょっと、明るい桜の話をしようよー」

「アニメに明るい桜の話などありません」

「あるわ!」

「それじゃあ『ダカーポ』はどうです?枯れない桜の木がある世界でしたよね」

「一年中枯れない桜ってのも、闇が深いよなー。白夜か不眠症って感じ」

「あなた『ダカーポ』のキャラって誰が好きでした?」

芳乃さくら

「いい名だ」

「さくらと言えば、他にも真宮寺さくらとか春日野さくらとか居たなー」

「どちらもキライでしたね」

「なんでだよ!」

「片方は面倒だし、片方はブルマだし」

「ブルマはいいじゃねーか」

「『サクラ大戦』は、アニメ版みてウツになりましたね」

「あの頃のアニメは、全部そんなんばっかだったからな」

ナデシコ劇場版とかもそうでしたね」

「これがまた面白いんだよ」

「『安達としまむら』とか良かったですね」

「だからあれは90年代のアニメじゃなくて、最近のアニメだってば!」

「あのアニメ、世界が静かに狂い始めて、終盤にしまむらのお母さんが買ってきた焼き鳥をみじん切りにしだすシーンとか、ぎょっとしましたね」

「すげー怖かった!狂気が剝きだしになってたわ!」

しまむらが駅前で昔の友達に会って、自我崩壊しそうになるところもヤバイんですよ」

「・・・私って一体なんなのだろう?って、独り言をいうところね」

「そんで、しまむらがヤバイ方向へ足を踏み出した次の瞬間、宇宙人がひゅるる~って現れて、しまむらさんはしまむらさんですよ?って言ってくれるんですよ!セーフ!」

「あれって、本当に助かったのか?」

「宇宙人が助けに来てくれて良かったです!」

 

「えーっとそれじゃあ、最後くらい明るい桜の話をしましょう」

「ほんと頼むよ」

「『ひぐらしのなく頃に卒』の最終回で、雛見沢に桜が咲いてましたね!」

「・・・・・・咲いてたね(こいつ今年もダメだな)」

「『you 卒業』が流れるなか、沙都子がみんなと集まるところに桜が咲いてるんですよ!雛見沢に桜ですよ!?」

「・・・そうだったね。そんで、やっとハッピーエンドにたどり着いた!と思ったら、急に沙都子がもう付き合いきれませんわって言って、また指を鳴らして梨花を追いかけようとするんだよ」

「そうなんですよ!オイオイ、何言ってんの!?っていうね。さっき奇麗に別れたばっかじゃん!」

「あそこは死ぬほど怖かったなー」

「今思うと、あそこがあのアニメで一番『死』に接近してましたね」

「登山でもなんでもゴールが見えたときが一番ヤバイんだよ!」

「そんで桜の花びらが舞い散る中、沙都子がまた空へ手をかかげるんですよ。そしたら次の瞬間」

ひぐらしの鳴き声が聞こえるんだよね!春なのに!」

「『死』の呼び声が、鳴り響いてましたね!」

「いやー!桜の季節に蝉の鳴き声が聞こえるくらい陰惨な話もないよなー!」

「完全に狂ってましたね。でも、沙都子は自分で思い留まるんですよ!もういいわ・・・って」

「あのシーンだけで、完璧に『ひぐらしのなく頃に卒』になってたし!!」

「私のアニメ人生、1位の演出です」

「しかし、自分で思い留まってやめるっていうのは、何度考えてもすごいよなー」

「いま世の中に対して自分が言いたいのはこれだ!って思いましたね」

「まだ思ってるわ」

 

「ということで、明るい桜の出てくるアニメの話ができました」

「どこがだよ!全部お前が悪い!」

「それでは最後に一曲聞いてください。彩音で『Analogy』」

 


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