★ラジオ『熱量と文字数』、映画『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン外伝』特集<ネタバレ注意>
349 熱量と文字数 【映画『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン外伝―永遠と自動手記人形―』特集】
1
「ヴァイオレット・エヴァーガーデンの外伝、面白かったですね」
「最高だった。なんて美しい映画!」
「あなた誰が好きでした?」
「イザベラちゃん激萌え。君は?」
「私はテレビ版の頃から、ヴァイオレット一筋ですよ」
「イザベラちゃん、自分史上最強のボクっコだった」
「しかも眼鏡ですよ。あんな貴婦人の眼鏡女子みたことねえし」
「萌えブロックバスター」
「しかも、寄宿学校ですよ」
「『空の境界』みたいなね」
「あんた、本当『空の境界』好きだな」
「あの髪の毛を結びあったりしてんのみたか?なんて作画!」
「本物の絹みたいでしたね」
「手と指を描くことに全力が注がれてた」
「あの、添えられた義手の手から、心の温かさが伝わってくるの感じました」
「伝わったね。体温ってのはやっぱり心で感じるものなんだな」
「でも、そんなに閉鎖的で嫌味な感じしませんでしたよね?」
「いやいや、自然は自然で我関せず、むしろ綺麗だからこそ悲惨なんだって!」
2
「ヴァイオレットはですね、フーテンの寅さんなんですよ」
「どうだろう?そういや、最近放映前のCMでよく見かけるけど」
「私、ずーっとシリーズで見てたいですよ」
「・・・ところで、あのダンスシーン見た?」
「あの白の燕尾服、カッコ良すぎ!ぶっ倒れるかと思いました!」
「白と白で踊るんだっていうね!てっきり途中で、あれは社長だったかな?ウインドウショッピングしてるの写ったから、あの服かと思ったんだけど」
「あれを男が選ぶのは無理ですよ。カトレアさんが選んだんでしょう」
「でも、白のハイヒール履いてんだよ!」
「キャー!」
「カッコつけすぎだろ!」
「この作品は、カッコつけるところをマジでカッコつけてくるから、シビれるんですよ」
「まさに王者のアニメ」
3
「どうですか、あの郵便配達のお兄さんは?」
「カッコいい!いきなりロードムービーになってたな!」
「『キノの旅』を思い出しました」
「ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、二部構成になってる作品が多くて面白いよね」
「過去と今って感じですね。時を超える手紙の想いを描いていますから」
「構成って話でいうと、都会で働いている女性と田舎に閉じ込められる女性、って対比も見事としか言いようがなかった」
「会社でのヴァイオレットの、それがあなたの花道ですか?って問いかけがすごかったですね」
「『なつぞら』を思い出した」
「しかし人間って、やっぱりほとんど一期一会ですね」
「この映画みると、つくづくそう思ったね。だから手紙ってのがグッと来るよな」
「しかし、どうです?エッフェル塔みたいな電波塔が建てられてましたよ?」
「昔、よく散歩して建設中のスカイツリーを見てたの思い出した」
「これから、電話とか作られていくんですよね」
「そんで、やがてはインターネットが整備されて、SNSを使ったりするようになるんだろうな」
「こうなってくると、何が『手紙』で、誰が誰へ『届ける』のかっていう話になってきますよね」
「今の世の中、それがめまぐるしく変わって行ってるからね」
「変わらないのは、人間だけでしょうか?」
「いや、人間も変われるよ」
「なんでそう思います?」
「ヴァイオレットを見てると、そう思うね」
「それで『手紙』には、何を書きましょうか?」
「うーん。それはやっぱり、相手が喜んでくれるような想いがいいな」
「いつか、誰かに届くといいですね」
「必ず届く。俺は確かに受け取ったよ」
「さて、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - 』 は、現在、絶賛公開中です。テレビシリーズ未見の方でも問題なく見れますので、ぜひ劇場へ見に行っていただければと思います」
「ありがとう。本当にありがとう、京都アニメーション!」
「愛しています」
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 Violet Evergarden CM