「さて、夏です」
「ニャー」
「わー、猫おいで!」
「シャー!」
「さて、夏アニメを見る前に、夏のアニメについて考えましょう」
「そうだな」
「夏のアニメというと何を思い出します?」
「うーん、夏のアニメといえば、『あの夏で待ってる』を思い出すね」
「通称、『ここさけ』ですね」
「違うよ『なつまち』だよ。一文字も入ってねーじゃん」
「『なつまち』はどういうアニメでした?」
「学校の先生が、実は宇宙人だったっていうアニメだね」
「そりゃ、『おねティー』です」
「停滞っていう大人になれない病気になってる、ツインテールの先輩が出てくるな」
「それだと、『おねまち』になりますぜ」
「『あの夏で心が叫んでるティーチャーの名前を僕たちはまだ知らない。』」
「みずほ先生です」
「みずほ先生は俺が唯一、教師なのに萌えるキャラクターなんだよね」
「あなた、教師とか看護師とか保母さんとかキライですもんね」
「大キライですね!世話、焼いてくんじゃねーよ!」
「それでは、『なつまち』で一番キライなキャラを教えてください」
「『なつまち』で一番キライなのは、あの主人公のメガネ野郎ですね!重罪です!死刑ですね!」
「なんでそんなにキライなんですか!?」
「あのショートカットの青い髪の女の子を、振りやがったんだよアイツは!まったく度し難い野郎だ!」
「たしか振ってないんじゃないかな?彼女が自分から身を引いたんですよ。名前は谷川カンナちゃんですね」
「そうカンナちゃん!イチカ先輩より遥かに好きだったのに報われなかったんだよ!あの辺から、さすがに青い髪の女の子が可哀そうになってきたんだよね。てか、『まどマギ』のあとによくそんなことができるな!」
「カンナちゃん、よっぽど好きだったんですね。恨みはそれだけですか?」
「あと、あいつ女の子に囲まれて8ミリで映画なんか撮ってやがんだよ!やめろやめろ!うらやましいじゃねーか!」
「それが本音ですね。しかしあなたつくづくメガネの男子キャラがキライですよね」
「『ローゼンメイデン』のあいつ!『乃木坂春香』のあいつ!あと、『ユーフォニアム』の滝昇!鯉みたいな名前しやがって!」
「それじゃあ次は、好きなキャラの話ですけど、これはカンナちゃんということでいいんですね?」
「一番好きなのはレモン先輩」
「カンナちゃんじゃないんですね。しかし、ああいう飛び道具みたいなキャラ、あんた本当に好きですね」
「好きだわー!まーりゃん先輩とかね。いやー、最高だよレモン先輩。ひとりだけ制服違うんだよ?反則だよ反則!」
「まーりゃん先輩はよかったですね!『ToHeart 2』で一番好きかも」
「何をやったのかバレるぞ。だからそうだな、まーりゃん先輩、レモン先輩、ガルパンの生徒会長と俺のなかでこのラインだよ!わかる?この感じ」
「わかります。ロリですね」
「違うわ!」
「合法ロリみたいなもんじゃないですか」
「ロリじゃねーって!俺、外見はロリだけど、実はすごい年齢してるキャラとかって、あんまり好きじゃないもん!ホロ以外」
「キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレードとかですか?」
「ルイズフランソワーズルブランドラヴァリエールとかね」
「ルイズは違いますよ。ロリですけど」
「ルイズはロリじゃねーし!タイガもロリじゃねーし!シャナもロリじゃねーし!」
「あんたこの辺り、なんか葛藤がありますね。でも一人だけ制服違うのって確かにいいですよね!マリカとか」
「ああすれば、セーラー服も悪くないって気がしてくるんだよな」
「セーラー服は、やっぱり黒ですよね」
「黒以外考えられんな」
「襟とスカートね」
「それじゃあ他の夏アニメを語ってください」
「『夏色キセキ』とかあったね」
「だれが好きでした?」
「寿美菜子」
「そりゃ外の人でしょうが。中の人は?」
「夏海ちゃん」
「じゃあ他のアニメは何かありますか?」
「『夏のあらし!』」
「あのアニメ、オープニングが『面影ラッキーホール』でしたね・・・。攻めすぎでしょう」
「あたしに~かけて~♩」
「歌わないでください!」
「ベジタブル〜♫痛い痛い!耳がちぎれる!」
「歌うなー!!!」
「夏色~♩」
「プーレゼントー♩」
「これなら文句あるまい。ということで、『ヤマノススメ』」
「二期までほとんど全部夏でしたからね。筑波山とか登ってくれて嬉しかったなー!」
「そりゃ三期だけどね。でも、夏のアニメといえば、やっぱりこれが一位かな?」
「みんなで川にホタルを見に行きたいです」
「ただ、ここなちゃんの話を聞くだけの劇場版を作って欲しいね」
「ホタルで思い出したけど、『蛍の墓』も夏アニメですよね?」
「そんなこと言ったら、『この世界の片隅に』だって夏アニメだよ」
「それなら、エヴァだって夏アニメじゃないですか?」
「エヴァは夏アニメじゃねーし!」
「夏アニメだし!あの世界、夏しかないし!」
「それなら『未来少年コナン』も夏アニメじゃん」
「あれ常夏だったっけ?でも、ジブリは映画を夏にやってるイメージが強いから、なんでも夏アニメに感じますね。『もののけ姫』とか」
「他にも夏の映画といえば、『サマーウォーズ』があったな。いやー夏季先輩かわいかったなー!」
「ナツキって名前の先輩は、みんな萌えますね!夏紀先輩とか」
「プロ声優じゃない方が、処女感が出ていいよな!」
「・・・・・・私はそんなこと考えたこともありません。しかし、今なら昔は全然だった、カズマの魅力が完璧にわかりますね。夏といえばショタ!」
「・・・・・・お前も大概じゃん」
「夏といえば、田舎のポニテのショタ!」
「・・・・・・そうね。さっきまでロリとか言っといてね」
「それじゃあ、そろそろ夏のベストアニメを選出しよう。君の一番好きな夏アニメはなんだね?」
「『けいおん!』です!」
「なんで『けいおん!』が夏アニメなんだよ?」
「夏に見たなーって記憶があるんですよ。私いつも夏になると、一期のオープニングを思い出すんです」
「『Cagayake!GIRLS』ね。でもそれだと、夏に見たアニメであって、夏アニメじゃなくない?」
「それじゃあ、『FREE!』」
「まあ、夏アニメだろうけど、『FREE!』はなし」
「それじゃあ、『スラムダンク』」
「それもなし」
「エンドレスエイト」
「・・・・・・・・・あれは、貴重なひと夏の経験だったわ」
「面白かったですよね?」
「・・・第8話で脱出できた瞬間の、ものすごい解放感は昨日のことのように覚えてるわ」
「と、いうことでキング・オブ・夏アニメは、エンドレスエイト!『涼宮ハルヒの憂鬱』ということで、決定ですね!」
「いや、ちょっと待ってくれ!それなら俺がさっき言った、『ヤマノススメ』でよくない!?」
「なんでですか?ハルヒ、キライなんですか?」
「いや、好きだけどさ。ほら、ハルヒって冬の話とかもあったじゃん?あれを夏アニメって言っちゃうのはどうかと思ってさ!」
「うーん、まぁそうか。それじゃあ他に何かありますか?」
「そうだな。同じ終わらない夏の話なら、田舎の夏の話の方が、夏休みっぽくていいんじゃないかな?それに、夏といえばやっぱりホラーだし」
「『のんのんびより』ですか?」
「『のんのんびより』はホラーじゃないぞ」
「ということは、これだけ考えてみても、やはりあれを超える夏アニメはないということですね」
「そうだな。俺のなかでは、まだあれが夏のベストアニメなんだろうね」
「それでは最後に、そのアニメの曲を掛けてください」
「うむ。それじゃあ、この曲で今年の夏を始めることにしよう。それでは、聞いてください。島みやえい子で『super scription of data』」