シンクロ率
「ちょっと休憩して、喋ろうぜ」
「いいですね。それじゃあ、『私に天使が舞い降りた!』なら、誰がよかったですか?」
「まず、キライなのが、ミャー姉」
「え!なんでですか?かわいいじゃないですか」
「後半になると少しはな。でも前半はとても見れたもんじゃなかった」
「やっぱり、小学生の女の子の写真を撮りまくるのは怖いですか?」
「俺は怖くねえし!俺はそんなこと全然したくないもん!」
「そういう意味じゃないんですけどね」
「それより、お菓子作って、部屋に連れ込んで、自分の作ったお洋服着せてるほうがヤバい」
「エド・ゲインみたいですよね!」
「それは言い過ぎだよ!それに、どっちかっていうとピエロのゲイシーだろ!」
「ほら、やっぱりミャー姉はまだ、かわいい方じゃないですか!」
「そういう意味じゃねーんだけどな」
「私は彼女、お母さんと仲いいし、これなら『ハッピーシュガーライフ』にはならないと思って安心して見てましたね」
「とにかく、ミャー姉はサイコキラーじゃないからな」
「あんたもゲイシーとか言ってんじゃん!まあ、私はあのストーカー女のほうがヤバいと思いましたけどね」
「『ミザリー』みてーな」
「『ザ・ファン』のロバート・デニーロみたいなね」
「『輪るピングドラム』のりんごちゃんみたいじゃないかな」
「あなたも気を付けないと駄目ですよ?」
「失礼な!俺がそんなに危ない奴だと思うのか?お前はこれが、そんな人間の目に見えるのか!?」
「思います、見えます。・・・イタイイタイ!首を絞めないでください!」
「とにかく、ミャー姉を見てるとイライラすんだよ!」
「自分みたいで?・・・イタイイタイ!だから首を絞めないでください!」
「この、碇シンジめ!」
「まったく、気持ち悪いやろうだ」
「それじゃあ、好きなのは誰ですか?」
「第三位は、花ちゃんだね」
「花ちゃんに押し入れのなかで迫られたときはドキドキしましたね!」
「息がつまりそうになった!」
「ツンデレと主人公キャラが私、好きなんですよね」
「第二位はだれですか?」
「ひなただね」
「私は苦手ですね!ひなたは!」
「嘘つけ!」
「血が繋がってるわ、引っ付きまくってくるわ!最悪ですよ!」
「その方がいいくせに!」
「瑠璃子愛してる」
「なんか今日はこんな話ばっかだな!」
「瑠璃子愛してる」
「おいおい、同じ事を何度も言うなよ!『さよ教』みたいになってるぞ!」
「第二位はだれですか?」
「ひなただね」
「私は苦手ですね!ひなたは!」
「嘘つけ!」
「血が繋がってるわ、引っ付きまくってくるわ!最悪ですよ!」
「その方がいいくせに!」
「瑠璃子愛してる」
「なんか今日はこんな話ばっかだな!」
「瑠璃子愛してる」
「おいおい、同じ事を何度も言うなよ!『さよ教』みたいになってるぞ!」
快楽の漸進的横滑り
「そして第一位は誰ですか?」
「・・・・・・かのんちゃん」
「ちょっと、どうしたんですか?元気がないですよ」
「どうもしない」
「なんで、かのんちゃんが好きなんですか?」
「・・・第五話を見た時から、いいなーって思って」
「ああ!あの、こよりちゃんが縄跳びで、かのんちゃんの手首縛って、家までひっぱって帰るやつですね!」
「違う違う!そんな意味じゃないって!ただ、二人でいるのが微笑ましくてだな!」
「かのんちゃん」
「なんで、プロフィール画像を急に出すの?」
「でも普通、かのん×こよりじゃないですか?贅沢なことしますよね!」
「なんのことかさっぱりわからんね!」
「だから、かのんちゃんが縛 るんですよ。これはそういうプ です。全部 は、 上でやってるんですよ。こよりちゃん で仕方がないんです。この 望。 ならよく理 きますね。誘 だけで、それも相手に気づかせてはいないわけですよ。 してるんだよね」
「大丈夫か?『さよ教』みたいになってるぞ!」
「とにかく、最終話Aパートは劇場版みたいなクオリティーでビビったってことですよ」
「なんだ、そんな話をしてたんだ。安心したよ!」
「いや本当、舞台劇なのに、まるで天使が地上に降りてきたような錯覚をするほどでしたよ」
「天使はひとりだけ本当にいるぞ」
「あなたが救わなきゃならない天使ってのは、かのんちゃんなんですね?」
「そういうこと!」
「そういうことじゃねーよ!本当に欺瞞が暴かれてんじゃねーか!」
「しまった!つられてうっかり!」
「さあ、チャイムが鳴りました。もうじき日が暮れますよ。また、次のアニメに移りましょう」
「また、インターンとしての一日がはじまる」