ただ、短パンを履いてない御坂さん
「ちょっと、話したいことがあるんだ」
「どうしたんですか、深刻な顔をして」
「御坂さんがどんなパンツを履いているのか知りたいんだ」
「レールガンの?またそんなくだらないことを・・・」
「俺はそういう話が好きなんだよ!」
「開き直らないでください!それに、御坂さんは短パン履いてるから、パンツは見えないんじゃないですか?」
「だから、それで油断しているところを、短パンの隙間からパンツが見えるかもしれないからいいんじゃないか」
「なるほど。そういや『それでも町は廻っている』の歩鳥が4巻のカラーページで、短パンの隙間から縞パンが覗いてるの良かったですもんね」
「・・・君の方が詳しそうだな」
「『それ町』に関しては、長くなるのでまた考えましょう。でも、御坂さんは縞パンじゃなくて、あのカエルの柄がプリントされたパンツじゃないですか?榊さんのクマみたいな・・・」
「ゲコタだったっけ?チッ!制作者に先回りされてるな」
「本編でも、黒子がタンスからそんなパンツを見つけてませんでしたっけ?」
「確かそれで、御坂さんに電撃を食らってたな」
「じゃあもう他の可能性は考えるのが難しいですよ。こうなったらもう、あの短パンがパンツという理解でいいんじゃないですか?」
「駄目だ!俺はなんとかして御坂さんのパンツが見たいんだ!」
「それじゃあ、こうしましょう。パンツほど短パンをたくさん持ってることはないでしょうから、御坂さんは短パンをうっかり全部クリーニングに出してしまうんですよ!」
「寮生活だから、洗濯してるんじゃないのか?」
「してますけど、御坂さんはお嬢様ですから季節の変わり目とかに、制服と一緒に短パンもクリーニングに出してるんです」
「それで?」
「それで、あっちゃー今日は短パンなしかー。これじゃさすがにゲコタのやつは履けないわね。・・・しかし、短パン履かないと、なんかスースーするのよねー」
「お姉さま、どうされたんですの?今日はそんなにモジモジとされて」
「あ、黒子!?気にしないで!ええい、それにしても、この自販機はまた壊れてんのかしら!っつって、いつものように自販機にキックかましたときにパンツが見えるんですよ。お、お姉さま!」
「うーん、悪くないな。しかし、こうなってくると、もう無理にパンツは見えなくていい気がしてきたな。もうただ短パンを履いてない御坂さんというだけで、充分な気がしてきた」
「ひょっとしたら彼女は今日、パンツだけなのかもしれない。それが私の考える御坂美琴のパンツ理論です」
「仕方ない、今回はそれで手を打とうか」
「ありがとうございます」
白井黒子の白いパンツ
「それじゃあ次は黒子について考えましょう」
「黒子はなんかこう、セクシーな黒い下着とかつけてるんじゃなかったっけ?」
「あんなもんブラフに決まってるじゃないですか!」
「なんでそう思うんだ?」
「黒子はこう、お姉さま一筋のヘンタイキャラに見せかけて、実はそんなことないんですよ。彼女は元々、ひとりでも正義感あふれる主人公キャラで、御坂さんに人として惚れ込んでいるからこそ、ああいう態度を取ってるんですよ。最初は、常盤台のレールガンですって?どうせお高くとまった方なんでしょう、とか思ってたんですよ。でも、御坂さんの人として立派なところに惚れ込んで、ああいうコメディーキャラに成りきっているんですよ。だから、たまに『ひぐらし』のリカちゃんみたいに、ものすごいクールなことを言うんですよ。それで、たぶん三期でアニメ化されると思いますけど、黒子が御坂さんの記憶をなくしたときに、御坂さんに対して、けっこう冷たく接するんですよ。そのことからも、ふだんどれだけ御坂さんに惚れ込んでいるかがわかるんですよ。わかります?」
「うーん。よくわからんが、お前が黒子に惚れ込んでいることはよくわかったよ。それでどんなパンツを履いてるんだ?」
「普通の白いパンツを履いています」
「白井さんは黒いパンツを履いているんじゃないのか?」
「黒子は白いパンツを履いています」
「そうか」
佐天さんのおとしもの
「佐天さんと初春は、セットで考えたいな」
「なんでです?」
「佐天さんといえば、初春のスカートめくりだろう」
「そうですね。初春はそれを見越して、常に見られてもいいパンツを履いていると思います」
「うむ。毎日、勝負パンツを履いていると言っても過言ではないな」
「そうです。それで佐天さんがそれに関して、いつも色んなコメントをしていることを考えると、彼女のパンツは実にバリエーションが豊富だと思います」
「うむ」
「従って、一番下着がおしゃれなのは初春で間違いないですね」
「そうだな。一方の佐天さんは、まさか自分がスカートをめくられるとは思ってないから、けっこう無防備なパンツを履いてるとみたね」
「ごくごく普通の、自分の好きなパンツを履いていると思います」
「なんか、『ダ・カーポ』に出てくるみたいな、女の子っぽい、かわいいヤツじゃないかな?」
「でも、あの人都市伝説とか好きで、ひとりで敵地に乗り込んだり、カード探して路地裏に潜り込んだりと、けっこう活動的ですよ?」
「てか、レールガンの女の子はみんな活動的なんだよね!」
「初春もなんのかんの言って、すごい身体張りますからね」
「でも、俺レールガンの女の子が殴られたりするの見たくないんだよなー」
「わかります!黒子なんて、大けがしてましたからね!かわいそう!」
「婚后さんとか、大覇聖祭でボロボロにされてて本当にかわいそうだった」
「そういうのは、男の上条当麻にまかせておけばいいんですよ」
「そのために毎回、病院送りにされてるんだからね」
「さて、それでは元の話に戻りましょう。・・・なんでしたっけ?」
「佐天さんの女の子っぽいパンツをどうやって見るのか、だよ」
「だから、あれこれと都市伝説に気を取られて何かをしているときに、うっかり見えてしまうっていうのはどうです?ベッドの下とかに潜り込んで、なんかゴソゴソやってるときに、後ろから見えてしまうっていう、あれと同じですよ」
「いいね!」
「佐天さん!?こんなところで、パンツまる見せで何をされてるんですの!?あ、白井さん?見えちゃってました?良かったー白井さんでー。レディーがこんなところで、なんとはしたない!と、こんな感じですね」
「君の妄想じゃ、なんでパンツ目撃するのぜんぶ黒子なんだ?」
「私は黒子にシンクロして、アニメ見てましたからね」
「そうなのか。うーん、ここまでをまとめると、やっぱり見られることを前提としてるパンツなんて、ぜんぜんグッと来ないってことだよね。ただ、パンツだけが空飛んでても駄目なんだよ!」
「まあ、あれは冗談でしょうけどね。ともかく、無作為の覗き見じゃないと萌えないと、こういうわけですね」
「・・・無作為ってそういう意味じゃないと思うんだけど、レールガンじゃ一番、無意識が反映されてるパンツが、佐天さんのパンツだと思うんだよ。だからみんな佐天さんが好きなんじゃないかな。どう思う?」
「こいつ、普段からこんなことばっか考えてるんだなって思います」
経験値上昇中
「さて、それじゃあ最後に思い出のパンチラについて語ってください」
「う。なんかまた急激に、話したくなくなってきた・・・」
「いまさら何を言ってんですか!じゃあ私から行きます!『不思議の海のナディア』のサントラで、ナディアが体育座りしているときに見せてるパンツ!」
「いやー体育座りって最高だよね!女の子座りには負けるけど」
「女の子座りだとパンツは見えませんよ?女の子座りはやっぱフタナリじゃないと!」
「・・・・・・」
「どうかしたんですか?」
「どうもしない。えーっと、こう体育座りで、こう正面から見たら、足でパンツが隠れる構図の、あれが好きだな俺は!『ゲーマーズ!』の表紙の天道さんみてーな」
「なるほど。いわゆる履いてないんじゃないか?ってやつですね」
「うーん。俺、それにはあんまり興味がないんだよね。それは御坂さんのシュレディンガーのパンツ理論とは違うんだよ。パンツ好きとして、パンツがないことにドキドキするわけにはいかないんだよね」
「まあ、パンツじゃないから恥ずかしくないなら、それはパンツじゃないですもんね」
「そういうこと!」
「それじゃあ、『みなみけ』のカナがコタツに隠れたマコちゃんを蹴ったときに見えたパンツはどうです?」
「う!それ俺の一番好きなヤツじゃないか・・・。『みなみけ』は昔好きすぎて、ただパンツと裸が見えるだけの、発表するあてのない同人誌を描いてたんだよね」
「ペン入れまでいったとき、研修が始まってやめちゃいましたね。ひとり『げんしけん』!」
「うーん。それじゃあ俺はだな!桂正和の・・・」
「桂正和は駄目です」
「えーっと、それじゃあ矢吹・・・」
「矢吹健太朗も駄目です」
「うおー!!!じゃあ『ヘルシング』最終巻の最後の最後で見える、セラス・ヴィクトリアのパンチラはどうだ!?」
「いいでしょう!あのパンツは良かったです。パンツで感動するなんて初めてでした」
「ありがとうございます」
「まあ、いまパッと思い出すやつだと、こんなもんでしょうか」
「そうだな。さて、それじゃあ、これから一緒に『AIKa』でも見ようか!」
「それは一人で見てください」
「それじゃあ代わりに、荻上千佳、吉武莉華、矢島美怜、波戸賢二郎で、『アオくユレている』を聞いてください」
WV80 - Sumire Uesaka, Ai Kakuma, Yumi Uchiyama & Nozomi Yamamoto - Aoku Yureteiru
探したらまだあった、頓挫した『みなみけ』の原稿。