『R.O.D -THE TV-』の日記~その14

※『R.O.D -THE TV-』のネタバレあり

 

第17話「スイートホーム」

果たしてスイートホームとはなんだろうか?

このアニメは話の内容がどこかしら、サブタイトルとリンクしている。

この「スイートホーム」が何の作品から取ってきているのかはわからない。

チーズスイートホーム」だろうか?猫が出てきたし。私はあのアニメが好きで、特に見るものがないときは、ご飯食べながらアマゾンビデオでずーっと見ていた。チーの「ふん?」っていうリアクションがかわいかった。

話は前回の続き。

神保町でジョーカーの軍隊に取り囲まれ、窮地に陥る読子先生と三姉妹たち。燃え盛る炎を見て、昔のトラウマを思い出すアニタ

「裏切り者のあなたが隠している『すべてを見通す眼の書』はどこにあるの!?」

ジョーカーの部下ウェンディがそう言って読子先生を撃つ。背後で本がゴウゴウと燃えている。

その絶体絶命のピンチを救ったのは、ドレイクだった。

このドレイクは、第9話「闇の奥」でアリスという女と一緒に、とある鍵を探していたボディーガードの男である。

いやー!ドレイクさん、あんたいい人だったもんなー!洞窟のなかでアニタちゃんかばってたし!

でもそのとき三姉妹と対立していたアリスは、大英図書館のエージェントっぽかったから、ドレイクさんもイギリスの組織の人間なはず。それがなぜ、大英図書館から追われるみんなを助けるのだろう?

「依頼されたからな」

依頼したのは、読子先生の居場所をねねね先生に教えたあの神保町のおじいちゃんだった。『シュタゲ』のブラウン氏みたいに、なんらかの組織の人間なんでしょうね。

ドレイクさんのおかげで、なんとか窮地をしのぐ読子たち。しかし、早く神保町から脱出しなければ、すぐそこまで追っては迫っている。でも、車がないと町を脱出できない・・・。そこへやってきたのは、神保町の書店のおじさんたちだった。

「これを使ってくれよ」彼らは車のキーを差し出す。「読子ちゃん。神保町のみんなは君たちのことを家族だと思ってるから」

スイートホーム。神保町はスイートホームだった。

そして、埼玉にある読子先生の昔の実家に避難するみんな。世界のすべてが敵となったいま、夜にまぎれて隠れ家へと逃走する。この追われるレジスタンス感・・・。みんなには悪いけどメチャクチャ最高!

読子先生の実家は、山奥の一軒家であった。

スイートホーム。ここはスイートホームなのかどうかわからない。

仏壇に線香を供える読子先生。ご両親はすでに亡くなっているようだ。

そして、何やら不審な写真を見つめる先生。この人たちは誰だろう?この左端の男はジョーカーなのか?

ジョーカー。

ジョーカーの目的はやはり世界侵略。そのための文化的侵略だった。

イギリスのかつての栄光を。「ジェントルマン」を復活させるのだ。

その世界帝国だったころのイギリスこそ、彼のスイートホームなのだろう。

ならウェンディのスイートホームは、6年前読子が裏切ったと彼女が言う、大英図書館特殊工作部なのだろうか?

三姉妹のスイートホームは、失われたと思しき香港のあの探偵事務所か?それとも、ねねね先生のあの部屋か?

ねねね先生のスイートホームは、読子先生といるところか?

なら潜伏していたナンシーさんのスイートホームは、亡くなった息子さんと一緒に無くなってしまったのだろうか?

しかし、最後。読子さんの隠れ家まで一人で後をつけていたジュニアが、みんなが寝静まったあと、こっそり本を奪い取ろうとする。

するとナンシーさんに捕まり、パニックになったジュニアはナンシーさんを銃で撃とうとする。すると読子さんにこう言われる。

「その人はあなたのお母さんなんですよ!」

ジュニアはたぶん、自分がこっそり本を奪うことで、優しくしてくれたミシェールさんやアニタを危険から遠ざけようとしてたんでしょうね・・・。

過去になにがあったのかわからないが、この作品で一番普通の意味の家庭、スイートホームを探しているのは、たぶんこのジュニアくんだと思う。

 

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