アニメ『ISLAND』の感想<ネタバレ注意>

いやー『ISLAND』最高でしたね!

ここ最近見たアニメのなかでは、個人的に一番面白かったです。
なんとなく、英語のタイトルに引かれて一話を見たんですが、サブタイトルが「またあえたねあなたと」だったのと、冒頭から上条当麻みたいな主人公が記憶喪失で登場したので、これは自分の好きなやつなのでは!?と思いました。
それで見始めたら、ヒロインの名前が「凛音」で、彼女の住んでいる家のモデルが『うみねこのなく頃に』の右代宮家と全く一緒。クレジットの欄に志倉千代丸の名前を発見。そして、ゲーム原作と判明。また、バイモン病という風土病が島に流行っていること、などなどの事実が明らかになり、これはタイムリープ、生まれ変わり、伝奇、どんでん返しもので、間違いないと思いました。なんせタイトルが、『ISLAND』ですからね。このタイトルで、ISLANDが何なのかという作品じゃなかったら、逆に見てみたいわ!

完全に往年のエロゲー文脈ですよね。となると、一体どういう展開に連れてってくれるんだろうと、ワクワクしながら見ていると、「NEVER ISLAND」編とやらが、始まるじゃないですか!『YU-NO』じゃないですか、これは!素晴らしすぎる!てっきり、『蒼穹のファフナー』とか、『シャッターアイランド』みたいな、実はこの島は・・・的な話になるのかと思ったら!いえーい!最高だぜ!
そして、アニメのタイムトラベルものでは、結構珍しい世界観でしたね。神々の指紋でしたっけ?諸星大二郎が描きそうなSFとでもいいましょうか。
もちろん、SF、とりわけタイムトラベルものである以上、じゃあ、あの時のあいつどうなったの?ということは、言えないことはないですが、語り口がうまいなら、あまり野暮なことは言いますまい。ただの道具にしてしまったりと、あんまり度が過ぎると、見ませんけども。やめましょうね、タイムリープもファンタジーも、ただの口実にしてはいけませんよ!
あと、ちゃんとセックスシーンを描いていたのもよかったですね。必然性があるので、もちろん要るんですが、別に『いちご100%』にしても良かったわけなので。製作者サイドの信念を感じます。
ところで、『YU-NO』だと、NEVER ISLANDに行ったままですが、今作はちゃんと彼女の元に戻ってきましたね。行ったままってのも、今考えたら相当すごいですけど。というか『YU-NO』の凄さって、それに尽きると思いますがね。しかし、今作もある意味では、行ったままです。そもそも、「ここ」が地獄な人もいるのに、なんで絶対帰って来なきゃならないんでしょう?別に行ったままでもいいじゃないですか。どのみち地球は丸いんだから、最後はどうしたって、帰ってくるんですよ。宇宙の果てに旅立ったスペースシャトルは、必ず地球の底から発掘されることになってるんです。これが相対性理論です!
冗談は置いておいて、お話の途中でキャラソンが挿入されるのとかも、たまりませんでした。これはいつか、原作のゲームもやりたいです。

それでは最後に、 田村ゆかりさんで、『永遠のひとつ』を聞いてください。アニソンって言うのは、私にとってこういうやつです。

(もちろん、音源はすべて買ってますよ)


ISLAND OP 永遠のひとつ