「ちょっと雑談しようぜ」
「いいですよ」
「『攻殻機動隊 sac_2045』がもうすぐスタートするんだけど」
「PV見ましたよ。楽しみですねー!」
「草薙素子、なんかえらい若返ったよね!」
「中国の美人コスプレイヤーみたいになってましたね」
「昔はメスゴリラとか言われてなかったっけ?」
「義体の技術が進んだから、あんなに筋肉を必要としなくなったんですよ」
「そんであんなに美少女っぽい義体を選ぶなんて。少佐もかわいいとこあるなあ」
「コドモトコの再来ですよ。萌えるわー!」
「お前とうとう人形まで行くのか」
「私一時期、本気でドール人形買ってやろうかと思ってたんですよね」
「『Another』にハマってたときね。買えばよかったのに」
「そんで夕暮れ時に部屋暗くして、紅茶飲みながら二人でベートーヴェン聞くんですよ」
「あんまり聞きたくなくなってきた」
「毎週休みになると、ラジオ会館のドールショップにドールを見に行ってたんですよね。ドールって目とか指とか骨格とか全部カスタマイズできるんですよ。眼を青と赤のオッドアイにして、胸は小さめにして黒いドレス着てもらって、男の子っぽい髪型にして、自分が一番気に入る女のコにしようと色々妄想」
「ストップストップ!!!」
「なんで止めるんだよ!みんな『どうぶつの森』とかで似たようなことやってんじゃん!」
「ノーコメント」
「・・・まったく。ぜひ手で触れる人形の良さもわかって欲しいね」
「それじゃあさ、これは詳しい人に教えてもらった話なんだけど、今回の『攻殻機動隊 sac_2045』って世界観とかかなり凄いらしいよ?」
「どう凄いんですか?」
「今、世界が大騒ぎしてるじゃん?この状況を作品で逆照射しているように描き出しているみたいなんだよね」
「そんなこと言われたらメチャクチャ楽しみになりますね!特に神山版『攻殻機動隊』って、近過去とか近々未来とかをものすごい精度で描いてましたし」
「だから俺、この作品は必ずオンタイムで見ようと思ってるんだよね。『Netflix』カード買っとかないとな」
「しかし今の時代には一体、何が響くんでしょうね?SFかファンタジーか」
「俺は今年に入ってからSF一択だな」
「それでは、この辺でなにか曲を掛けてください」
「えーっと。それじゃあ、ORIGAで『inner universe』」
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX (HD)