『ダカーポ4』の日記その13

料理が苦手な二乃ちゃんが、一念発起して、私にお弁当とか晩御飯とかを作ってくれるようになったのだが、初っ端からいきなり中華にチャレンジしたり、自分で勝手にアレンジして、卵焼きの中にとろけないチーズ入れたりして、食べさせようとするのが、大変辛い。

レシピ通りやってるんですけどねーとか、不思議そうに言うのだが、よく聞くと、玉ねぎは余りそうだから全部入れちゃったんです、とか言う。料理ができない人の典型であり、聞いていて、とてもイライラする。

おまけに、最近やたらに、私は兄さんの妹ですから!と言って、ものすごく構ってくるようになり、前より嫉妬するようになった。どうやら、料理を作る様になったのも、その一環らしい。

おそらく、恋愛はできなくても、兄にベタベタできるのは、妹である自分の特権である、という思考に至ったらしいのだが、これが許されるのは、血が繋がっている兄妹だけである。つまり、やっていいのは『To LOVEる』のミカンだけなのだ。

いまのニ乃ちゃんとの関係を、数式にまとめると、

 

y = a/x

 

y:「萌える」

=

a:「血は繋がっていないが、兄妹なので恋愛ができない」

割る

x:「家族だし兄妹だから、誰よりもイチャついて構わない」

 

という、反比例の式が完成する。

つまり、y:「萌え」は、x:「イチャつけばイチャつくほど」メリメリ減少していくという、地獄のような状況なのである。

 

「兄さん、おいしいでしょ?わたしの料理が食べたくないなんて言った罰です。このまま、あ~んしてあげるので食べてください」とラブラブしたことを学校でやられるのだが、人前だと彼女の面目を保つため、おいしくない料理を「おいしい」と言わなければならなず、苦痛である。昔、安いパンで作ったのであろう、パサパサの手作りサンドイッチを食べさせられて、中に余ってたお菓子入れてみたよ、とか冗談っぽく言われて、それでも、おいしいと笑顔で言わざるを得なかった、あの時のことを思い出す。

おまけに、こちらが彼女のことを好きなものだから、妹として優しくされればされるほど、どんどん辛くなってくるのだ。つまり、y:「萌え」が大きくなればなるほど、x:「一緒に居たくなくなってくる」のである。

胃が痛い!

このギャルゲーなのに、消耗していく感じは、『to heart 2』のささらシナリオを思い出す。

だが、それだけキャラクターの気持ちが丁寧に描けているのは間違いない。

 

果たして、彼女の真意はなんなのか?ただのウザったいだけの女なのか?それとも違うのか?

ああ、女の子の気持ちがわからない!

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