『ランダム・アクセス・メモリーズ』~Fate/Zero

【2012年6月23日の日記より】

 『Fate/Zero』放送終了直後の感想

 

史上最高のバッドエンドでした。開始三分でもう涙腺崩壊。ウェイバーで号泣。セイバーで号泣。さくらちゃんの一言で氷結。凛ちゃんの頭首デビューで氷結。

・・・そしてアーチャー受肉喝采。とにかく、これでもかこれでもかというバッドエンド!

そうしてくれ!そうなったら嫌だな!を完全に抑えてくる。完璧に踊らされているこの感じ。諸手をあげて絶賛したい。これほど格好いいバッドエンドはもう希望と呼べる。ただもうとにかく切嗣に感情移入しまくってたから、彼がうろたえて廃墟を這いずり回る姿が泣けて泣けて。

そして、一人だけ救えて。泣きながら「ありがとう」という、音声がないAパートラストのシーンはもう奇跡かこれ?鳥肌しかたたん。

そしてラストのラスト!

すべてが過ぎた五年後。切嗣の想いを聞いた、助けた子供から「じゃあおれがその意志を継ぐよ」と言われた瞬間、オープニングテーマ「to the begining」が流れ出し、カットが切り替わって、戦場の死体の山で絶望にうちひしがれているセイバーの上に、雲間の切れ目から一筋の光が差し込む。それに導かれるようにゆっくりと立ち上がるセイバー。

そして「ああ、安心した」と答えて、切嗣が目を閉じると画面は暗転する。するとあの惨劇の島で、自分の運命が変わる前夜にシャーレイに聞かれた、「ケリーはさ、どんな大人になりたいの?」という問いかけがまた聞こえる。

それに今の大人の声で答える。

「正義の味方に、なりたいんだ」

エンドロール。

この一連の流れ!書いてるだけで手が震えるほどの演出!死ぬんじゃないか?おれ死ぬんじゃないかと思ったよ!あなたこそ本物の正義の味方なんですよ切嗣さん。そう、実はセイバーと切嗣は一番似たもの同士だったのである。セイバーが切嗣の前に現れるのは必然だった、セイバーのマスターは彼しかあり得なかったのである。

最後の言葉は、時代を超えて繋がっていく三人の想いであり決意であり本作品のテーマなのだ。もうこのあたりは本当に神がかり。完璧。見事な最終回。美しすぎる。

本年度テレビ放送アニメ部門、一位確定。

 


Fate Zero Opening 2nd Season English and Japanese Sub