北条沙都子の戦い(記録その2)

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ソナチネ』のラストシーンのように、笑顔で自分のこめかみに銃口を向ける沙都子

写真は『ソナチネ』のラストシーンのように、笑顔で自分のこめかみに銃口を向ける沙都子。

第6話では、園崎組の若頭・魅音が、組を破門にされた双子の妹・詩音に、自分のイロを盗られるとの妄念に取りつかれて発狂する。魅音は、詩音、園崎組組長・ お魎、公由組組長・公由喜一郎を次々と拷問のすえ殺害する。

魅音と同じ組に所属する北条沙都子は、警察の包囲網を突破し、醤油に偽装したシャブを手土産に園崎邸までやって来る。そして、自分の姉妹分である梨花を殺したのかどうかを魅音に問いかける。

これに対し魅音は、ヤクが切れて血走った目で、ワレは一体どこの使いじゃー!と叫び、沙都子に銃を向けるが、沙都子は隠し持っていた銃で魅音の腹を撃つ。

そして沙都子は、どこも何も、姉御が教えてくれたハジキじゃないのーと言って、魅音梨花を殺したかどうか再び問い詰める。

すると魅音は、あいつはワシが絞め殺して厠に捨てた。あれで死んどらんかったら、それこそお慰みじゃー!と絶叫し爆笑するが、沙都子はそれに対して、あーそれは良かったと返答。意外な言葉に、・・・は?と、怪訝そうな顔をする魅音だったが、持ち上げかけた頭に沙都子は発砲、魅音を始末する。(この辺りの、・・・え?っつって死ぬ感じ、やはり北野映画である。)

そして発砲音を聞きつけた警察が屋敷へ殺到する中、沙都子は、来世でまた会うんじゃ・・・、のう姉妹(きょうだい)?と呟いて笑うと、自らのこめかみに銃口を当て、引き金を引くのだった。

 

つづく