「今晩は」
「どうも今晩は」
「どうですか最近?」
「普通」
「私は朝から38度の熱がありましてね」
「おいおい!大丈夫なの!?」
「今、ちょっと下がったから大丈夫です」
「寝てろよ!」
「寝飽きましてな。しかし時節柄、この記事が私の最期の投稿になるかもしれませんね」
「やめて怖いよー!」
「もしこの記事が掲載されてから半年しても更新がなければ、誰かこのブログの削除要請を出してくださいね」
「まったくだよ。死んでまでネットのなかに漂いたくないからな」
「よろしくお願いします」
「それじゃあ、アニソンを一曲聞いてから寝ろ!」
「そうですね。さて、風邪と言えばなんですか?」
「風邪・・・風邪ねえ」
「『ひだまりスケッチ』で、なんかすごい風邪引いてる回がありませんでしたっけ?」
「あったような気がする。画面がぐらぐらしてるやつ」
「あれは気持ち悪かったですね」
「『シスタープリンセス』でも、そんな回なかったっけ?」
「アリアちゃんのリボンを探すやつじゃないですか?確か、あれは風邪とかじゃないですよ」
「あれはウルトラドラッギーだったな」
「黒沢明の『夢』みたいな回でしたね」
「いやー!あれはヤバかった!見てて何これ!?ってなったもん」
「アリアの・・・おリボン・・・って、ずーっと言ってて、ダンテの『新曲』みたいな場所を経巡ってましたからね」
「・・・あれ、本当にあったっけ?でさ、風邪引いてる感じと、酒飲んで酔っ払ってる感じと、夢の感じと、サイケデリックな感じって、それぞれ似てるようで違うよなー」
「どれが良いですか?」
「どれもイヤだけど、今は風邪が一番イヤだわ。他に風邪でなんかある?」
「森山塔のエロマンガで、風邪引いて38度以上熱出してる一人暮らしの女の子の部屋に、体操選手みたいな男が突然やってきて、看病と称して無理やり寒風摩擦したり、アレコレしたりする話がありましたね」
「あったな」
「いやー、本当に愛情がないなーと思いまして。他にも『よつばと』でよつばが風邪引いて牧場行きたい牧場行きたい!っていうやつありましたね」
「あったけど、この流れで急に『よつばと』の話するなよ」
「そうか」
「寝てろってのに!」
「どうですか、看病。あなた看病されたいですか?」
「看病はされるより、したい側だな。君は?」
「私もしたい側ですね」
「あんたもかよ。で、誰を看病したいかね?」
「そりゃ普段、元気な娘ですよ。風邪引いて、心細くなった顔が見たいじゃないですか」
「例えば?」
「アリス・シンセシス・サーティとか」
「いい名だ」
「アーサー・ペンドラゴン(女)とか」
「セイバーは結構、風邪引きそうだけどね」
「あなたは、誰の看病したいですか?」
「そうだなー。めぐみんとか?」
「このロリコンが」
「俺はロリコンじゃねーし!」
「私なんかは、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの看病がしたいですね!」
「うお!それは最高!」
「なるほど、風邪を引いたようですね・・・って言いながら、赤い顔でチャカチャカ部屋のなかを歩き回ってて、急にぶっ倒れるんですよ」
「風邪には弱そう!」
「全体的に弱いですよ!あの人自分のこと大事にしない人ですから!」
「それで、もし看病されるとしたら誰よ?」
「だから、看病はされるよりしたいんです」
「そこを、あえてされるんだよ!」
「・・・あえてねえ。うーん、草薙素子とか」
「少佐!?少佐が看病しにきてくれるかね?」
「それが意外にも来てくれるんですよ!・・・だらしがないな。とか言いながら来るんですよ!」
「そんで?」
「これを飲め。って真空パックされたレーションみたいなやつをくれるんです」
「そんでそんで?」
「どうもすみませんって謝ったら、・・・風邪を引けるのは、義体化してない人間の特権だな。とか言って、去っていくんです」
「いいね!合格!」
「ありがとうございます。それじゃあ最後に、何か一曲掛けてください」
「どんなのがいいよ。熱あるんだろ?」
「アニソンは基本的に熱上がりますからね。チルアウトできるやつお願いします」
「それじゃあ、LAMAで『Fantasy』」