『アニソン』を聞こう!のコーナー~その14

「今晩は」

「どうも今晩は」

「どうですか最近?」

「普通」

「私は朝から38度の熱がありましてね」

「おいおい!大丈夫なの!?」

「今、ちょっと下がったから大丈夫です」

「寝てろよ!」

「寝飽きましてな。しかし時節柄、この記事が私の最期の投稿になるかもしれませんね」

「やめて怖いよー!」

「もしこの記事が掲載されてから半年しても更新がなければ、誰かこのブログの削除要請を出してくださいね」

「まったくだよ。死んでまでネットのなかに漂いたくないからな」

「よろしくお願いします」

「それじゃあ、アニソンを一曲聞いてから寝ろ!」

「そうですね。さて、風邪と言えばなんですか?」

「風邪・・・風邪ねえ」

「『ひだまりスケッチ』で、なんかすごい風邪引いてる回がありませんでしたっけ?」

「あったような気がする。画面がぐらぐらしてるやつ」

「あれは気持ち悪かったですね」

「『シスタープリンセス』でも、そんな回なかったっけ?」

「アリアちゃんのリボンを探すやつじゃないですか?確か、あれは風邪とかじゃないですよ」

「あれはウルトラドラッギーだったな」

黒沢明の『夢』みたいな回でしたね」

「いやー!あれはヤバかった!見てて何これ!?ってなったもん」

「アリアの・・・おリボン・・・って、ずーっと言ってて、ダンテの『新曲』みたいな場所を経巡ってましたからね」

「・・・あれ、本当にあったっけ?でさ、風邪引いてる感じと、酒飲んで酔っ払ってる感じと、夢の感じと、サイケデリックな感じって、それぞれ似てるようで違うよなー」

「どれが良いですか?」

「どれもイヤだけど、今は風邪が一番イヤだわ。他に風邪でなんかある?」

森山塔エロマンガで、風邪引いて38度以上熱出してる一人暮らしの女の子の部屋に、体操選手みたいな男が突然やってきて、看病と称して無理やり寒風摩擦したり、アレコレしたりする話がありましたね」

「あったな」

「いやー、本当に愛情がないなーと思いまして。他にも『よつばと』でよつばが風邪引いて牧場行きたい牧場行きたい!っていうやつありましたね」

「あったけど、この流れで急に『よつばと』の話するなよ」

「そうか」

「寝てろってのに!」

「どうですか、看病。あなた看病されたいですか?」

「看病はされるより、したい側だな。君は?」

「私もしたい側ですね」

「あんたもかよ。で、誰を看病したいかね?」

「そりゃ普段、元気な娘ですよ。風邪引いて、心細くなった顔が見たいじゃないですか」

「例えば?」

「アリス・シンセシス・サーティとか」

「いい名だ」

アーサー・ペンドラゴン(女)とか」

「セイバーは結構、風邪引きそうだけどね」

「あなたは、誰の看病したいですか?」

「そうだなー。めぐみんとか?」

「このロリコンが」

「俺はロリコンじゃねーし!」

「私なんかは、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの看病がしたいですね!」

「うお!それは最高!」

「なるほど、風邪を引いたようですね・・・って言いながら、赤い顔でチャカチャカ部屋のなかを歩き回ってて、急にぶっ倒れるんですよ」

「風邪には弱そう!」

「全体的に弱いですよ!あの人自分のこと大事にしない人ですから!」

「それで、もし看病されるとしたら誰よ?」

「だから、看病はされるよりしたいんです」

「そこを、あえてされるんだよ!」

「・・・あえてねえ。うーん、草薙素子とか」

「少佐!?少佐が看病しにきてくれるかね?」

「それが意外にも来てくれるんですよ!・・・だらしがないな。とか言いながら来るんですよ!」

「そんで?」

「これを飲め。って真空パックされたレーションみたいなやつをくれるんです」

「そんでそんで?」

「どうもすみませんって謝ったら、・・・風邪を引けるのは、義体化してない人間の特権だな。とか言って、去っていくんです」

「いいね!合格!」

「ありがとうございます。それじゃあ最後に、何か一曲掛けてください」

「どんなのがいいよ。熱あるんだろ?」

「アニソンは基本的に熱上がりますからね。チルアウトできるやつお願いします」

「それじゃあ、LAMAで『Fantasy』」

 


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