Self Reference Engine
「お疲れ様です」
「お疲れー」
「どうですか最近?」
「アジサイが奇麗だね」
「今期アニメはどうでした?」
「『スーパーカブ』が良かったね」
「あれ最初、色盲になったのかと思いましたよ」
「そうなんだよ。なんかえらい色が薄いなーと思って」
「部分部分で、色がついて面白かったですね」
「『スリーハンドレッド』みたいだったわ」
「例えが悪いです」
「『シンシティー』みたいだったわ」
「例えが悪いです。なんでそんなむさ苦しいのばっか」
「『ランブルフィッシュ』みたいだったわ」
「だから例えが悪いって!ちょっと文芸性が出てきましたけど」
「『シンドラーのリスト』みたいだったわ」
「例えが悪すぎる!!!もっとあるじゃんアニメでさー!?」
「何よ?」
「京都アニメーションでよくやってんじゃん!『ユーフォ』のオープニングとか『氷菓』のオープニングとか『CLANNAD』とかさ!?」
「お前リファレンス元、それしかないからな」
「アニメと言えば京アニなんだよ!」
BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN
「そんでBGMがピアノでさー」
「そうそう」
「スーパーカブって、ちょっとイケてないイメージだけど、実はカッコイイんだよ!って方式じゃなくて、ちょっとイケてないイメージだけど、・・・え!?そんなに上品なの!?って感じにしてあって驚いたな」
「私が考えたのかと思いました」
「君はどの曲が良かったね?」
「私は礼子さんの家に泊まりに行ったとき、夜に流れてたトロイメライが良かったです」
「あそこは5億点だったな」
「あなたは?」
「俺は、ジムノペディをどこに入れてくるのかなーって、ずっと待ってたんだよね」
「そうだけど、例えが悪いな」
「なんてことない日常シーンによく入れてくるやつですね」
「そうそう。そんで入れてきたのが、修学旅行で鎌倉まで行って帰ってきた次の回だったんだよね!うおー!まさにそこだわー!って」
「バッチリでしたね!」
「これ俺が作ったんじゃねーの?」
「違います、私です。しかしバイクで青春ものですよ?礼子さん富士山をスクーターで登ろうとしてて、メッチャカッコよかったですね」
「カッコよかったわー!『狂い咲きサンダーロード』のラストを思い出した」
「例えが悪いわ!」
「うおージンさーん!」
「そんでバイクでこけて、結構な高さから落ちるんでびびりましたよ!」
「ドカーン!あれは『さらば青春の光』のラストを思い出したわ」
「だから例えが悪いって!あんたわざと言ってんだろ!?」
「それがそうでもないんだよね」
「あなたリファレンス元、それしかないですからね」
「俺はバイクと言えば破滅なんだよ!」
Kind Of Blue
「他のアニメでなんかありました?」
「いや、まだスーパーカブの話をする」
「私、最初は絵柄もちょっと、イケてない感じがしてたんですよね」
「小熊さん、ほっぺがリンゴみたいに赤かったもんね」
「雪国の話かと思いました。そしたら椎ちゃんっていうスゲーかわいい女の子が出てきおるんですよ」
「小さな妖精かと思った」
「萌えないどころか、私が悪かったなって反省しましたね」
「確かに椎ちゃんはヤバかった。小さい女子高生って最高だよね」
「バイカーの2人はかわいいというより、カッコよかったですね」
「でも、やっぱ俺は音楽の力がすごかったなーと思ってさ」
「そうですね」
「クラシックの代わりに急に『Born To Be Wild』が流れたらどうなるんだろう?とか色々想像しながら見てたわ」
「台無しでしょうよ!」
「そんで鎌倉でバイクに2人乗りするシーンで『Going Going Home』とか掛けるんだよ」
「車のシートをばったり倒して~♪ 台無しだわ!」
「一気にフルカラーになるぞ」
「私なら『Waltz For Debby』を掛けますがね」
「素人がやりがちな選曲だな」
「お前も素人だろ!じゃあ『メリークリスマス・ミスター・ローレンス』を掛けます」
「なんか違うなー。それならいっそ『ライディーン』を掛けて欲しいぜ」
「テーテーテーン♪ 小熊さんのロボット感が増しますな」
「テレテテッテレ、テッテッテーン♪」
「それなら私は正攻法でブランキーの『ガソリンの揺れかた』を掛けますよ」
「うひょー!!それはカッコいいな!」
「あれをいま、日常系アニメでやったらこうなるんですよ」
「俺は『And I Love Car』とかでもいいな」
「よくわかりました。さて、それじゃあ最後に何か一曲掛けてください」
「それじゃあ、H Jungle with tで『Going Going Home』」