Eternal Summer

昨日公園へ散歩に行ったら、アキアカネが大量に飛んでいた。こうなってくると今日明日にでも、つくつくぼうしが鳴きはじめるだろう。憂鬱だ。

11年前のエンドレスエイトは確か8月末、つまり今週末に終わった。あの作品も最後、つまようじに刺さった蝉の死骸をキョンが握りしめると花火になって終わった。まさに『HANA-BI』だった。

夜はYouTubeで「FUJIROCK FESTIVAL '20」と題された配信を、2011年ごろよく一緒に行っていた友達とLINEしながら見ていた。

番組では、ヘッドライナーの一人にBECKが出ていたが、その友達とは高校の頃、大阪城ホールに一緒に見に行った。『Midnite Vultures』ツアーの頃なので、1999年だ。スマホはそんなに好きじゃないけど、こういうときはちょっとありがたい。

だんだんと日が短くなっていくのを感じる。

『東京ポッド許可局』で昔言っていたが、8月が終わるとすぐ年末である。体感時間の話だが、夏の終わりが即、年の終わりに重なっていくのは大変怖い発想とも言える。こうなってくると我々はただ、いろんなことをさっさと終わらせたいだけなのではないかという気さえしてくる。

夏の終わりはいつも憂鬱だ。

だが別に嫌いではない。ただ感傷的になるのが嫌なだけだ。

人間、過去を引きずって感傷的に生きるのもいいと思う。未来を諦めて開き直ってはいけないと思うけど。

ただ、今日はそのどちらにも行けそうにない。

 


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