『ダカーポ4』の日記その11

少々休んで、とうとう常坂二乃(CV伊藤彩紗)の攻略に乗り出す。

彼女は、初代ダカーポ朝倉音夢、『2』だと朝倉由夢と同じ、ダカーポシリーズ伝統の血のつながらない幼馴染の妹である。しかも、ゲーム開始早々、朝に主人公を起こしに来てくれるのだ。つまり『To heart』の神岸あかりなどと同じ、ギャルゲーの伝統的ヒロインでもある。ただ、実は朝に弱いところなどは、『To heart 2』の、柚原このみ、よりかな。

しかし、その性格は小悪魔系でやきもち焼き、学校での表の顔と家での裏の顔を使い分けるというもので、正直私はゲームでは一番、苦手なタイプである。そんなリアルに女性に気を遣わなくてはならないのは、三次元だけで十分だからだ。

話しているだけでひやひやすること、しばしば。色々とからかってくるが、彼女はからかうのが上手というわけではない。高木さんほど、あっさり味ではなく、かなりこってり味なのだ。隠している恋心が、ある意味で乙女すぎる。ツンデレを人間のリアルな内面から描こうとすると、こうなるのかと思わせられる性格の描き方。

「自分は攻略しているのではなくて、攻略されている側なのでは?」と、ふと思わせられてしまう。

私はどちらかというと、振り回されるのは好きではないので、対応に四苦八苦する。これが恋愛ものの普通のアニメだったら、ちょっと他人事として、軽くかわすことができるのだが、ギャルゲーだと、『ONE ROOM』みたいなもので、しっかりこちらに目線を合わせて話しかけてくるので、逃げることができない。お前に話しかけているんだぞ!と画面越しに訴えかけてくるのだ。町田町蔵の歌みたいなもんである。

つまり、正面から受け止めるしかない。彼女のことを本気で好きになるしか、このシナリオを乗りこなすことは、できないのである!

これは、ある意味で、このゲーム一番の山場と言えよう。タイプじゃない女の子を、シナリオと自分の才能で好きになるのだ。萌えてみせる。例え属性がなくても萌えてみせる。これぞギャルゲーにおける一番のやりがいである。倒す!愛の力で!

私は彼女の何もかもを好きになる!

ただ、言い忘れたが、かように容姿端麗なので、本格的にデレてきたら即落ちすると思う。

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画像引用元:©CIRCUS