※ 映画の内容についてネタバレを含みますので、視聴前の方はご注意ください。
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328 熱量と文字数 【劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~特集】
くみこラブストーリー
「ユーフォニアムの最終章、どうでした?」
「最高だった!ありがとう京都アニメーション!」
「いやー、完璧でしたね!」
「『これが私の生きる道』が流れた瞬間、勝ったと思った」
「私も、あれからずーっと頭のなかに、あの曲が流れてるんですよ」
「最高の選曲!さすがユーフォニアム。いい感じに、レイドバックした導入だった」
「その前の、秀一の告白はどうでした?」
「どっかで久美子と秀一の恋愛の話、やるんじゃないかと思ってたけど、いきなりだったからびっくりした」
「あの、川の上で手を握ってからの告白、京アニでしたね!」
「『たまこラブストーリー』!」
「いやでも、無理だろう秀一!って思ってたら、やっぱり無理でしたね・・・」
「おしい!てか、あっさり引き下がるなよ、男らしくねーやつだな!」
「まあ幼馴染どうしが急に付き合いだしたら、あんなもんなんじゃないですか?急に恋人として見れないっていうか・・・」
「そりゃ女のセリフだよ!何自分からキスしようとしといて、ごめんとかすぐ謝ってんだよ!結構、いい雰囲気だったじゃん!そんなこと言ってっから駄目なんだよてめーは!」
「ちょっと!なんであんた、そんなに秀一につらく当たるんです!?」
「あいつ昔、葉月ちゃん振ってるんだぜ!?」
「なら、いい気味じゃないですか!」
「バカ!葉月ちゃんは、応援してくれるって言ってたんだぜ?それなのにあいつは、本当にだらしない!」
「それは、あんたが葉月ちゃんを好きすぎるだけでしょうが」
「葉月ちゃん愛してる!」
「でもほら、お祭りでデートしているところ良かったじゃないですか。秀一も楽しそうでしたし」
「久美子の肩出し服、スゲー良かった」
「結構、いちゃついてましたよね。隠れてはいたけど、バレても構わないみたいな感じで」
「だから久美子だって全然、秀一のこと好きなんだよね。そうじゃないと、そもそもオーケーしないし。なのに秀一ってやつは・・・」
「でもあの後、速攻で麗奈んとこ行っちゃったじゃないですか。そんで禁断の木の実をかじらされるっていう。秀一にはキスしてくれなかったっていうのに!ヒドいよ久美子!」
「いや、あれは林檎飴じゃなくてミカン飴だったから、ノーカンだよノーカン!」
「いや、アウトでしょう」
「まあ、秀一には3年生が引退する日に、伝説の樹の下で、もう一度久美子に告白してもらおう」
「部長、俺と付き合って下さい!」
「ごめんなさい。私、麗奈と付き合うことにしたの」
「しかし、今回の麗奈と久美子、百合でしたね!」
「百合だった!これぞ俺の考える百合だわー。はかなさと同時に、じめーっとした、ねちっこさがあってさ。いやー林檎かじらされたわー!」
「だから、林檎じゃないっての!でも、麗奈と久美子に、はかなさがありますかね?」
「そりゃあ、あるでしょう!・・・まあでも確かに、あの二人はちょっとタフすぎる気もするけど」
「どっちかっていうと、これBLじゃないですか?秀一が狂言回しで」
「いやいや、秀一に対する麗奈の繊細な、やきもち具合を見てくれよ」
「あれ、やきもちですかね?麗奈は秀一なんて、はなから相手にしてないように見えたんですけど」
「それで思い出したけど、あの合宿所の夜、秀一が麗奈に話しかけようとして、お前怖いからいいやって、やめたとき、麗奈がジュースで秀一こづくの超かわいかったな!」
「キスしそこなった秀一を、バシバシたたく久美子も良かったですね」
「あれは、京アニの新手の萌えだね」
「でも、やっぱり麗奈と久美子はおたがいに信頼感ありすぎて、もはや老成しているような気さえするんですけど。見ていて全く不安にならないというか」
「だから、百合だって言ってんだよ!俺のなかで、百合のガラスは壊れそうに見えて、絶対に壊れないんだ。クレイジー・ダイヤモンドは砕けない!」
「ところで、あなたの一番の百合作品はなんですか?」
「『思い出のマーニー』」
「なるほど、かならずしも恋愛じゃなくていいんですね」
「まあ、恋愛としてみれば全部恋愛なんだけど、俺は、笑いながら一緒に死んでくれるのが男の友情。繊細だけど、結局ねちっこく最後まで生きるのが、百合だと思ってるんだけど」
「じゃあこれはどこに入れたらいいんでしょう?」
「一緒に笑いながら、ねちっこく生きてくれそうだから、その一個上だね」
「だから、老成した愛なんじゃないですか」
「これが絆ってやつかもしれないな」
「この絆こそ、あなたが長年探し求めている伝説の花、究極の友情なんじゃないですか?」
「そうかもしれない!俺は絆萌えの人間なのかも。それを気づけただけでも、この映画見た甲斐があったわ」
「手のひらに~つかんだ約束は~永遠に消えないたからもの~♬」
「ありがとう、京都アニメーション!」
完全新作なのに総集編、総集編なのに完全新作
「しかし、今回の映画って、テレビアニメの『響け!ユーフォニアム』を、もう一回やってくれた感じがしましたね!」
「たった100分で、もう一回全部やってくれた」
「まさに神の編集!」
「完全新作なのに総集編。総集編なのに完全新作。それがこの映画、『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』です!」
「個人的な感想としては、それに尽きるね」
「これまで、テレビ版の総集編の映画がふたつあったじゃないですか。あのアフレコ取り直したやつ。あの技術やテイストが、新作にも活かされてる気がしましたね」
「すげーした」
「しかも、『リズと青い鳥』のアフターまで見せてくれるという」
「それも、ふたりにいっさい喋らせることなく、背中で語らせるっていうね。超ヤベー!あれは背びれが、シビレたぜ!」
「あれは映画でしたねー!でもあのふたり、『リズと青い鳥』じゃなくて、ちゃんと『響け!ユーフォニアム』になってましたよ。全然わざとらしくなくて、それもすごい!」
「そう言えば、去年の今頃だよな?『リズと青い鳥』見たの」
「・・・今ならもう語っても良さそうですけど、あなた、ノゾミとミゾレ、どっちが苦手でした?」
「俺はどっちも苦手だよ!あの映画は見るのがつらかった!」
「私なんか、ダメージ受けすぎて、三日間ぐらい夜ぜんぜん寝られなかったですよ」
「あれは百合なんて生易しいもんじゃなかった。ただの鏡地獄だった」
「あなた、彼女たちにシンクロして映画、見過ぎですよ!もっと外から見ないと死にますよ!?」
「俺は京アニ作品を見るときは、いつもノーガードで見てるから、思いっきり食らっちゃうんだよね。今回は超上がったけど、前回は超ダウナーになった」
「どっちの気持ちもわかるから、自分を見てるようで、つらいんですよね」
「ノゾミとミゾレで、対称を成してるからね。名は関係性をあらわす」
「でも、あなた『聲の形』でも、死にそうになってましたよ?」
「だから、山田尚子がヤバイんだって。あの監督は、映画で人を殺れる!」
「山田監督はクラウザーさんじゃないんだから!」
スイートでビターなアニメ、『響け!ユーフォニアム』
「それじゃあ、他のキャラクターの話ですけど、あなたの好きな葉月ちゃん、今回は久しぶりに見れましたね。かわいかったー!」
「かわいかったけど、今回も可哀そうだった!あんだけ『かけだすモナカ』とかで頑張ってたのに、またオーディションに受からなかった!悲しいよー!」
「オーディションに受からないっていうのが、アニメの一期の肝でしたからね」
「葉月ちゃんのこととか考えると、今回の映画、切なくてたまらなくなる!」
「『チームもなか』の他のメンバーもそうですよ。カベちゃん先輩とかね。何かの事情でコンクール出場を断念してしまうって、あすか先輩の二期のエピソードの反復じゃないですか」
「葵ちゃんのエピソードとかね」
「出場できない人たち一人ひとりを線で追いかけると、短い映画なのに物凄い量の情報が読み取れましたよね」
「そう。今回は『チームもなか』のエピソードが本当に凄かった。夏紀先輩が一年生にレギュラー取られちゃったら、さすがに俺でも冷静じゃいられなくなったと思う」
「完全にデカリボン先輩の昔の気持ちを、追体験できましたね」
「この静かにビターな感じが、ユーフォニアムの特徴だからね。それでこの映画じゃ、またその問題を真ん中に持ってきて、そして今度は見ている側にも、リアルに感じさせてみせるって構成になってたんだけど、これは本当に凄いと思うよ!」
「この映画をみたら一期の麗奈と香織先輩の対決を、また違った気持ちで見ることができますよね。それでも麗奈で良かったのか?っていう奏ちゃんの問いかけがすごいです」
「二期が終わって、今回の映画を公開するまでの時間すら、演出に使って来てる節がある。さすが石原立也監督。この人、俺の一番好きなアニメ監督なんだよね!」
「他にも、緑ちゃんのコントラバスの後輩も、おなじく背が低くてて、名前で呼ばれたくないって言ってましたよね。まさに裏緑ちゃんですよね」
「そう。そんで久美子のユーフォの後輩の奏ちゃんも、中学のとき久美子と同じような経験をしてんだよね。そんで、あすか先輩に言われたのと同じようなセリフを、今度は後輩からまたぶつけられるという」
「差異と反復ですね」
「鏡像関係でドラマを作ってるよね」
「こうして一期と二期をもう一度、リヴォルヴさせてるから、さっきの総集編にして完全新作っていう結論になるんですね」
「そういうこと!ああしかし俺、特別になんかならないでいいから、葉月ちゃんになりたいわー!」
「ブルーレイ見返したら、逆にこの映画を思い出して、たまらんでしょうね」
「しかし、あれだけ振りかぶった演出しといて、ダメ金かー!つらいよー!」
「あなたが、一期終わったとき、二期の展開を予想してましたけど、ここまできて、ようやく当たりましたね」
「でもスイートな部分もあったよ。誰も部活辞めたりしなかったし」
「スイートかつビターなアニメ、それが『響け!ユーフォニアム』!」
「これが、今の京アニの王道だよね」
『俺の』京都アニメーション
「しかし、放送開始から4年。とうとう完結してしまった・・・」
「でもこの4年間、遊び倒しましたね」
「もう絶対に3期も新作もないと諦めてた時に、劇場版の制作が決まって、総集編だけでもうれしかったのに、新作が決まったときは滅茶苦茶うれしかったなー」
「『かーずSP』のライターのかーずさんとは、京アニ友達だから、あのときはメールしましたね」
「今回も最高だったんで、見終わったら速攻でメールしたけど、まだ忙しくて見れてないって言ってたな。100%、見るだろうけど」
「かーずさん、デカリボン先輩のイーゼルのポスター買ったっていってたから、相当ハマってましたね」
「夏紀先輩との部長、副部長コンビ。見れて良かった」
「そして、あすか先輩も関西大会に見に来てくれるという。私あすか先輩大好きなんですよね」
「この先もうこんなにハマれるアニメないかもしれないなぁ。後は余生を過ごすだけかも。でもなんというか、ユーフォニアム終わっちゃったけど、存分に楽しんだから、あんまり凹んだりもしてないなあ。ただ感謝の念しかないっていう・・・」
「そもそも、あなた放送開始のときから、口を開けばユーフォニアム、ユーフォニアム言ってましたけど、なんでそんなにこのアニメが好きなんですか?」
「そういえば4年前、気の狂ったようなブログを書いてたな」
「正気じゃなかったですよ」
「失礼な。信者としては、あれくらい当然のリアクションだろう?」
「信者って、あなた、空飛ぶスパゲッティ・モンスター教の信者か何かでしたっけ?」
「京都アニメーション教の信者!」
「そんな宗教ないですよ」
「ほっといてくれ!京アニと俺との関係なんだから」
「で、なんでそんなにユーフォが好きなんですか?」
「・・・いや、なんとなくね。高校に入ったらトロンボーンにしようかと思ってたんだけど、子供のころからユーフォだったから」
「久美子の真似するのやめてください!」
「ぱらぱぱぱー!」
「吹けもしない、ユーフォ練習するのやめてください」
「・・・完全にプライベートなことなんで、言いたくねえんだけどなあ」
「最後なんで、言ってください!」
「・・・俺、大学のとき、当時付き合ってた彼女と宇治川花火大会とか行ってたんだよね」
「うわー。そりゃ相当ヤバイですね!」
「京都駅とか、コンサートホールとか。思い出の場所が次々出てきて、アニメ見てると、色々フラッシュバックして、死にそうになる」
「しかし、『涼宮ハルヒの憂鬱』といい、あなたつくづく京都アニメーションの作品には縁がありますね」
「いや、本当に。昔住んでた西宮とか尼崎が出てるって聞いて、ハルヒ見始めたんだよね。それで深夜アニメに開眼したんだよね」
「尼崎は出てないですよ」
「確かに。尼崎が舞台だったら、『じゃりんこチエ』みたいなハルヒになるな」
「どっちも喋る猫は出てきましたけどね」
「で、京都の大学行ってたから、『けいおん!』なんか見たら死んでしまうわけよ」
「『けいおん!』の修学旅行の回で、京都から京都に新幹線で行ったときは、気が狂うかと思いましたね」
「ドラクエのダンジョンみたいに、日本がループしてんのかと思った」
「ロンドンアイにも乗りに行きましたね」
「友達がイギリスに留学してて、ロンドンとかセブンシスターズに行けることになったときには、もう京都アニメーションに導かれてる気すらした。京アニとは人生がシンクロしすぎて、気が遠くなる」
「だから宗教って言ってんですね」
「まあ、例えそんな聖地とか舞台とか関係なくても、入信してたと思うけどね」
「それじゃあ、この辺で終わりましょう。最後に何か言っときたいことありますか」
「『境界の彼方 未来編』からこっち、京アニの映画は本当にすごいので、これから先も本当に楽しみだよね」
「『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とか、映画映えする作品なので、絶対面白いでしょうね。もっかのところ、それが一番の楽しみです」
「エヴァ並みの社会現象を起こす日も、近いんじゃないかな。あと早くサントラ欲しいね!ここはまた、CDで買いたい」
「ということで、『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』、現在絶賛公開中です!死ぬほど面白いので、みんな見てね!」
「どうもありがとう!北宇治高校のみんな! 京都アニメーションのスタッフの方々!アニメ最高に面白かったよ!」
「すごいぜ!京都アニメーション!」